投稿日:2026.09.11 最終更新日:2026.09.17
ファインバブルとは? シャワーにおさまらない「暮らしから宇宙」まで広がる技術

「なんか洗浄力が高いシャワーがあるらしくてさ、欲しいんだよね」
「へぇ」
「CMで見ない? 泡? で落とすらしいんだけれど」
「あぁ、見たことあるかも……?」
みたいな会話を友人としていたのが、もう5~6年ほど前。
コロナ禍だったような。
月日は流れ、2026年。
ファインバブルシャワーヘッドのメーカーに勤め、2年半が経ちました。
「その頃の私は、まだ知る由もなかったのです……」
というナレーションが流れそうな。
何かと製品についてお話させていただく機会もあり。
プレスリリースも制作して。
「ファインバブルシャワーヘッドってさ、結局何がいいの?」
って会話になろうもんなら、仕事だろうがプライベートだろうがしゃべり倒せる人間になりました。
もともと母が美容オタクだった関係もあり、ファインバブルシャワーヘッドにも入社前から関心があったわけですが。
でもいろいろ知ると、そもそも節水の部分がだいぶ大きいので。
節水力のない備えつけのシャワーヘッドをまだご使用中と聞くと、無理強いはね、もちろんしないんですよ、しないんですけれど、替えた方がよかですよ、と思ってしまう。
SDGs的な観点ももちろんありますけれど……。
でも、洗浄の効率と節約金額が一番大きいかなぁと。

我が家のメインシャワーは「TK-P001 ピュアラスファイン」ですが、最大節水率は約50%。
TKSの試算では年間4万6,000円の節約金額が期待できる、としています。
ピュアラスファインはメーカー希望小売価格1万4,300円。
4万6,000円を12ヶ月で割ると、3,833円。
これが月あたりオトクになる金額。
1万4,3000円を3,833円で割ると、3.7ヶ月くらい。
4ヶ月もあれば実質タダですよ。
脱線してしもた。
そんなわけで、今日はそんな「ファインバブルってすげぇんだぜ!」を、より深掘りしてお伝えしたい所存。
まず、ファインバブルってサイズのこと
ファインバブルというのは、小さく細かい泡のこと(直径が0.1mm(=100μm)未満)。
どのメーカーのどの製品から出てても同じ。
小さい泡はファインバブル。その中で、サイズによって2種類に分けられます。
「マイクロバブル」
…0.1mm(=100μm)未満~0.001mm(=1μm)以上
「ウルトラファインバブル」
…0.001mm(=1μm)未満

この泡を利用して汚れを落としているのがファインバブルシャワーヘッドです。
この目に見えないほど小さな泡には「洗浄」「保湿」「保温」の作用があるとされています。
よく「御社のファインバブルは特許をとった独自のものですか?」という質問を受けます。
でも、ファインバブル(もしくはマイクロバブル、ウルトラファインバブル)というのはあくまでサイズの基準でしかないので、特許とかそういう話じゃないんです。
各社が特許を取得しているのは、その泡の「発生機構」。
弊社でいうなれば「μ-Jet機構」ですね。
| ちなみに… 若干似通ったワードも散見するかと思いますが、実はこの「FINE BUBBLE/ファインバブル」、「ウルトラファインバブル」は一般社団法人ファインバブル産業会(FBIA)の登録商標。 ファインバブル産業会の会員企業がこの表記を使用できるというものです。 https://fbia.or.jp/ |
ファインバブルと言うと「ウルトラファインバブルは出てないんですか」とも訊かれますが、出ています。
総称なんです。
マイクロバブルもウルトラファインバブルも、どっちも大事。
だから、ファインバブルという呼称を用いています。
昔はマイクロナノバブルとかナノバブルとか自由な名前で呼ばれていました。サイズの基準が曖昧だったところを、基準を決めてISO規格となり「ファインバブル」「マイクロバブル」「ウルトラファインバブル」が定義されました。
▼ファインバブルの洗浄力について

上の図は、皮脂汚れを落とすメカニズムについてTKSで使っているもの。
皮脂とは油分。
つまり、油汚れ。
ファインバブルで汚れが落ちるのは、マイナスの電位を帯びたファインバブルが、プラスの電位を帯びる油汚れに吸着して浮かせるからなんです。
キッチン周りなどの油汚れを落とすために使用するアルカリ電解水みたいな感じですね(〇落ちくん的なやつ)。
アルカリ電解水もマイナスの電位を持っているので、汚れを浮かせて汚れを落としています。
同じことが、ファインバブルで起きています。
ファインバブル、というとシャワーヘッドのイメージを持っている方も少なくありません。
なので、落とすのは「皮脂・体の汚れ」と思っている方も多いのではないでしょうか。
でも、油汚れにてき面、ということは、体以外の他の汚れを落とすのにも活用できそうじゃないですか?
もう活用されています、ファインバブル
ファインバブル、もうすでに活用されています。
【例1.】洗車機

たとえばガソリンスタンドなどにある自動の洗車機。
ファインバブル含有のお水でより効率的な洗浄を行います。
【例2.】施設のトイレ掃除
そしてサービスエリア・パーキングエリアなどのトイレ掃除。
ファインバブルを活用することで、洗剤の使用量を削減しているそうです。
【例3.】精密機器の洗浄

基板や半導体、精密機器の洗浄にも活用されています。
目に見えないほど小さな泡で、微細な汚れを取り除きます。
弊社の技術で言いますと、ダイカスト分野で活用、なんてこともありました。
▼【共同開発】ダイカスト業界初!離型剤希釈装置に極小泡を活用! アダプターでニオイ消え清掃が年1回に減少、5年間の実証稼働で効果あり
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000119238.html
お、全然聞きなじみのない話題が出てきたぞ……
※上記のプレスリリースは広報先輩が作りました
|
《ダイカストとは?》 ダイカスト(Die Casting)とは、「鋳造方法」の一種。 |
このダイカストで使用する「離型剤」、水で薄めて使うそうですが、離型剤に含まれる油と混ざった水はやがて腐敗するのだそうな。
特に夏場は強いニオイを発生させるそうで……弊社製品を活用したファインバブル水を使用する事でそのニオイが軽減された、ということが上記プレスリリースに書いてありました。
※先輩の書いたプレスリリースをめちゃめちゃ簡易版に解釈したので、興味のある方はぜひ上記リンク先へ!
▼TKSのコア技術は「μ-Jet機構」※


μ-Jet機構は、当社が保有する特許技術です。
お水の中の空気を利用する「キャビテーション方式」と水流の高速旋回によってファインバブルを生み出します。
ウルトラファインバブルの定義では0.001mm(=1μm)未満が該当する泡とされていますが、μ-Jet機構ではその更に1/10、0.0001mm(=0.1μm)の泡を生み出すことができます。
2010年より当社でのファインバブル研究が始まり、μ-Jet機構を初搭載した蛇口用製品「TK-7001 awawa(アワアワ)」は2011年に発売されました。
μ-Jet機構:高速旋回液流とキャビテーションによる独自の発生方式
ちなみに、同じμ-Jet機構を搭載していても、TKSのファインバブルシャワーヘッドは美容特化、洗浄力特化などエビデンスが様々。
これは、水流をどうコントロールしてファインバブルを活用するかにより、得られる作用が異なっています。
TKSは、創業60年以上の町工場時代から培った水制御技術で、このエビデンスをコントロールしています。
ファインバブルとウニの意外なカンケイ
▼【水素社会の廃酸素を有効活用】ウニの実入りが増える!酸素を含んだ気泡の研究成果を発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000119238.html
新聞・ニュースでも取り上げていただいたこともございました。
「P2G廃酸素の活用を想定した酸素曝気とウルトラファインバブル(UFB)によるウニ蓄養実験」、という、三井共同建設コンサルタント株式会社さまとの共同研究の発表でございます(2024年)。
昨今の中東危機でも「自然エネルギーにもっと注力した方がいいのではないか」という意見もちらほらと散見したかと思います。
この自然エネルギーでは、余剰電力を貯めて不足時に補う蓄電が求められるのですが、この「ウニと泡」のお話は、それに連なった研究。
《エネルギー》と《温暖化・磯焼け》の二軸で、ざっくりとですが前提となるお話をします。
《エネルギー軸での話》
【1】風力発電など、自然エネルギーは余剰電力が生まれる
【2】その余剰電力で水を電気分解する
【3】水(H2O)を電気分解すると、水素(H)と酸素(O)が生まれる
【4】水素は水素エネルギーなど諸々活用できる
【5】残った酸素を活用したい
そしてここに、温暖化・磯焼けの問題が加わります。
《温暖化・磯焼け軸での話》
【A】温暖化で海の生き物の生態系に変化が起きている
【B】寒いと食欲が落ちるムラサキウニが、温かいので海藻を食べ過ぎる
【C】海藻が減り、海の中が砂漠化する「磯焼け」が起きる
【D】「磯焼け」は水産資源の減少や生態系の破壊が懸念される。海藻が取り込むCO2も減少
【E】しかも磯焼け海域のウニは餌がないので実入りが少ない(食べられる部分が少ない)
【F】しかし、駆除のためだけに船のガソリン代や人員を割くことはコストの負担が大きい
という問題。え、どう繋がるのって?
このウニに、酸素のウルトラファインバブルを与えて畜養したら、実入りが増えたんです。
いずれ【5】の酸素が活用できるようになったとき、それを活用して【E】のウニを育て、地場産品にし、【F】のコスト面の問題も解決しよう、というもの。
コスト面の解決ができれば【C】の「磯焼け」改善に向けた動きもより活発になることが期待でき、ゆくゆくは【D】の解決へと繋がる可能性もあります。
※今も「磯焼け」の改善に向けて様々な地域・団体が取り組んでくださっています!!!!
まだまだ研究段階のお話ですが……。
何だかわくわくするお話ですよね。
そして、宇宙へ……
宇宙航空研究開発機構「JAXA」では、宇宙での殺菌利用に向けたファインバブルの特性について研究が行われました。
その一環で、弊社の特許技術「μ-Jet機構」をJAXAに提供したことがございます。
う、宇宙……?
「μ-Jet機構」は小型化で軽く、安価。なので、汎用性も高くなり、様々な共同研究にも活用されているようです。
現在も進行中の共同研究は様々。
《共同研究一覧》 https://tks-gifu.jp/collaborative/
高価で汎用性の低い技術は、広げることが難しいです。
でも大きな社会課題を解決するためには「社会への広がりやすさ」もきっと重要になるはず。
いろいろ頑張っているんですよ……うちの研究開発部。
伝わってほしい。
派手さ、華美さはないかもしれないけれどさ。
実直に研究に取り組んで「社会」と「生活」のことを真剣に考えている会社です。
そんな、たくさんの研究に今もなお活用されている「μ-Jet機構」。
ご自宅で体感できるんです。そう、その機構がそのまま! シャワーヘッドの中に入っています!
※シャワーを浴びてもご自身の実入りは増えません、安心してください。
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TKSのμ-Jet機構はここから!
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パワフル&ビューティモード搭載
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それでは、またシャワータイムにお会いしましょう!
この記事を書いた人![]() |
TKS広報部 K 2024年入社の広報後輩。美容について勉強中。趣味は読書。古本屋に入ると出てこなくなる。 愛用シャワーはピュアラスファインとフィニッシュミスト、スカルプファイン。 |
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